本アプレットの目的
「クリモグラフ表示および比較アプレット」は、施設園芸生産の設置条件を判定するためのクリモグラフを簡単に作成したり、他の地域との類似度を比較したりできます。
クリモグラフとは、気象要素の月毎の平均値から年間の推移を示すグラフであり、気候図のひとつです。このアプレットでは、クリモグラフの気象要素として、以前から施設園芸分野で用いられている気温と日射量を使います。クリモグラフは、気候の評価などに大変役立ちますが、手作業での作成には手間と時間を要します。また、似た地域の比較を目視で行なうことは、煩雑です。そこで、コンピュータプログラムによって、クリモグラフの作成と比較を容易に行なえるようにしようというのが、このアプレットの目的です。クリモグラフを比較することによって、日本のどの地点と気象が似ているかの目安になると考えます。
本アプレットの利点
本アプレットは、気温と日射量のデータを入力しボタンをクリックするだけでクリモグラフを容易に作成できます。また、気温データに関しては、「日平均気温月平均値」「日最高気温月平均値」「日最低気温月平均値」のいずれかを使うことができます。
また、入力データと各気象庁官署データとを、もしくは気象庁官署データ同士のクリモグラフを比較できます。本アプレットでは9つの項目（積算距離、周の長さ、面積、重心距離、最高気温、最低気温、気温幅、日射量幅、総合順位）を用意し、比較します。
Webページを閲覧するような感覚で、ブラウザを利用してソフトウェアを使うことができます。アプレットは各種WWWブラウザで動作します。インストールなどの作業が必要なく、Webページを閲覧するのと同じようにアプレットを利用することができます。特別なシステムやソフトウエアは動作に必要ありません。
このアプレットはフリーソフトウェアなので無償で利用できます。ただ、著作権は主張しますので、もし、他に引用する場合は、「東海大学の近藤・星(2002)によるクリモグラフ表示および比較アプレット」を用いたことを明記してください。また、可能であれば、URL(http://www.fb.u-tokai.ac.jp/WWW/hoshi/env/cg/main-j.html)も示してください。本アプレットの作成に際して、「気象庁平年値(統計期間1971年～2000年)」のCD-ROMを使用させていただきました。
利用方法
入力値によるクリモグラフの作成方法
① 気温選択ボックスから気温項目を選択します。
② 数値入力テキストボックスに気温、日射量値を入力します。
③ 作図／計算ボタンをクリックする。クリックすると図1①にクリモグラフが作成されます。
各気象庁官署のクリモグラフの作成方法
①気温選択ボックスから気温項目を選択します。
②図1④より気象庁官署を選択する。選択したら、SETボタンをクリックします。すると、選択された気象庁官署の数値データがテキストボックスに入力されます。テキストボックス内に数値が存在する場合は上書きされます。
③作図／計算ボタンをクリックします。クリックすると図1①にクリモグラフが作成されます。
（注）気温は‐20～35℃、日射量は0～25MJ m2の範囲で入力してください。範囲を越えると、図3のウィンドウが表示されます。「OK」ボタンをクリックするとウィンドウは消えます。値を正しく入力して、もう一度作図しなおしてください。
作成したクリモグラフの消去方法
① クリモグラフが作成されている状態でクリアボタンをクリックします。
② クリモグラフが消去されます。ただし、テキストボックス内の数値は消去されません。
作成されたクリモグラフと気象庁官署の比較方法
①クリモグラフを作成します（上記参照）。
②「気象庁官署と比較」ボタンをクリックします。クリックすると比較結果表示ウィンドウがあらわれます。
③ あらわれた比較結果表示ウィンドウに入力値によるクリモグラフと気象庁官署のクリモグラフの各比較項目における差が表示されます。
入力値によるクリモグラフと気象庁官署のクリモグラフを同時に作成する方法
①数値を入力してクリモグラフを作成します（入力値によるクリモグラフの作成方法、各気象庁官署のクリモグラフの作成方法を参照）。
②比較結果表示ウィンドウを表示させます（作成されたクリモグラフと気象庁官署の比較方法を参照）。
③結果ウィンドウの気象庁官署選択ボックスから官署を選択します。
④グラフ作成ウィンドウにある作図／計算ボタンをクリックします。
⑤グラフ作成ウィンドウに2つのクリモグラフが作成されます。
ソフトウェアを初期状態に戻す方法
ブラウザの更新ボタンをクリックしてください。ソフトウェアが初期状態に戻ります。